職業差別とも受け取れる発言によって批判が殺到していた静岡県の川勝平太知事は、6月の県議会をもってとしていた辞職のタイミングを早めました。どんな意図があるのでしょうか。静岡の地方政治を四半世紀にわたって研究している法政大学大学院の白鳥浩教授に聞きました。

<LIVEしずおか 滝澤悠希キャスター>
川勝知事は「6月の県議会をもって」としていた辞職のタイミングを早めました。どんな意図があるのでしょうか。

<法政大学大学院 白鳥浩教授>
4月10日の会見でも「政治的空白をなるべく作らない」とか、あるいは「候補者が出現した」ということを言っていましたが、ひとつは、やはり6月までやるとボーナスを満額もらえてしまう。「この人は、ボーナスを満額もらうためにやっているんだ」というようなことをネットで言われた。そうではないという思いがあったのではないかと思います。

<LIVEしずおか 水野涼子キャスター>
川勝知事の初当選は2009年でした。15年の川勝県政をどう振り返りますか。

<法政大学大学院 白鳥浩教授>
初当選のときには(私も選挙の特別番組で)解説をやりましたが、リニアの印象が非常に強くなってしまって、何か川勝県政自体が「全部間違っていた」というような印象になりつつありますけれど、そうでもなかったのではないか。例えば、富士山の世界遺産の登録であったり、あるいはオリンピックの伊豆での自転車競技の開催などが、川勝県政の中であったといえます。

<LIVEしずおか 滝澤悠希キャスター>
確かに、きょうも川勝知事15年の県政を振り返って、涙ぐんで県民に感謝の言葉を述べているような場面もありました。